こんにちは、海田です。
さて、前回に引き続き、今回はトランプマジックで使える心理術についてお話していきます。

マジックを演じる前に、客の緊張を解く方法

ちょっとしたセリフ、言い回しの違いによって、お客さんの意識を、心理的に正しい方向(または、間違った方向)に誘導することができます。
トランプマジックで、

こうやってパラパラパラーって、はじいて(リフル)いくので、どこでもいいので、ストップ!とおっしゃってください。
って言いますよね。

そのとき、客は、
- 「騙されないぞ!」って身構えてるかもしれない。
- 初めて見るマジックに、少し緊張しているかもしれない。
- 皆の前で「ストップ」って言うのは、恥ずかしいかもしれない。
そんなとき、客に「ストップ!」と言う隙を与えることなく、マジシャンが早々とリフルを終えたら?
そして、ギャグっぽく、こんなことを言ったとしたら?

あのぅ・・・、できれば終わる前に、ストップと言っていただけるとありがたいんですが(笑)

(笑)
客の緊張は解け、笑みがこぼれ、一気に場が和みます。

セリフをたったひとつ工夫するだけで、場の雰囲気がよくなり、マジシャンにとっても演技がしやすい状況を作り出すことができる。
実力ある腕の良いマジシャンは、客の心理状態を読み、客をリラックスさせた状態でマジックを演じるのです。
ネタバレが起きない、シャッフルのやり方

ほかにも、
客に選んでもらったカードをデックに返してもらって、シャッフルしますよね。
そこで、たいていのマジシャンは、こう言うんです。

混ぜます。
シャッフルします。

そんなことを言うから、客にこう言われる羽目になります。

貸して! わたしにも混ぜさせて!
たとえ物理的に邪魔をされなくても、「なんか怪しいなぁ」って疑われることになる。
つまり、
「シャッフルします。」→「ほんとに混ざってるの?」
と、思われるわけです。

しかし、実力ある腕の良いマジシャンは、客の意識を“タネ”に向けさせない心理テクニックを使います。

いま覚えたトランプ、忘れないでくださいね。
と、客の目を見て微笑みながら、シャッフルをはじめるんです。

そうすることで、客の意識は、
「マジシャンが混ぜるシャッフルは怪しい」
から、
「さっき覚えたトランプ、なんだっけ?」
となり、
シャッフルや、ネタばらしに意識がいくのを妨げることができます。
【色彩心理学】タネをバレにくくする、デックの使い分け方

言葉以外でも、お客さんの意識を操ることは、簡単です。
たとえば、色彩心理学。
赤色は、非常に目立ち、視覚誘導する際も認識しやすい色と言われています。
だから、たとえば、トップパームをして、お客さんにシャッフルしてもらったデックを受け取った後、またデックのトップに置き戻し(リプレイスメント)ますよね。

トップパームより、リプレイスメントを自然に、そしてさりげなく行なうほうが圧倒的に難易度が高いのですが、そのとき、赤色のデックを使っているならば、少しでも手の隙間から見えてしまうと、アウトです。
一発でバレます。

ん? あれ? いま・・・
みたいな。
でも、青色のデックを使ってると、なぜだろう、多少見えてても、お客さんは気づかない。

これは、実際にテストしてみるとわかりますが、すごく不思議です。
同じ技法を同じ流れで行なっているのに、デックの色を変えるだけで、バレにくくなるという事実。
もちろん、完璧な技法を持って演技に臨むことは大切ですが、こういった心理を意識して使うデックの色を選ぶことで、少しでもタネのバレにくい演技になることは、決して否めません。
こんな風に、お客さんの意識を巧みに操作・誘導しながらマジックをすることで、お客さんは、あなたのマジックにどんどん引き込まれていくわけです。
時を忘れ、自然な状態であなたのマジックを楽しんでくれるようになります。
マジック演技中に、客の心理状態を読む方法

また、演技中は、常に以下のことにも注目してください。
- お客さんの口が、自然と開いてくる。
- 座っているとき、足が自然に開いてくる。
これらは、警戒心がなくなったという合図です。
「騙されないぞ!」とか「タネを見破ってやる!」とか、そんな感情が一切なくなったことを意味しています。
つまり、あなたのマジックに熱中している証拠です。

そういった分析をしながら、お客さんの心理状態を把握し、

(次のマジックは、お客さんと一緒に盛り上がるネタを演じよう)
などと考えるのが、凄腕のマジシャンです。
だから、お客さんは素直に驚いてくれるし、「この人に騙されるのは楽しい」「もっと見ていたい」と思ってもらえるのです。
あなたのマジックは、お客さんを楽しませることができていますか?
自分だけが楽しんでいませんか?
一度、考えてみることをオススメいたします。



マジックショップ「MAGIC SECRETS」の店長。
運営理念は、「“本当に使える”マジックしか販売しない。」
自らの商品をきっかけに初心者からプロマジシャンになった顧客が大勢いる。
小学生から高齢者まで、本気でマジックを学びたい方を徹底的にサポート中。
他では買えない価値のある商品を生み出すことに全力を注いでいる。




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