デック消失のギミックを選ぶ基準は、消す前にケースの中を見せられて、消した後に手渡せるかどうかだ。
『鮮やかなデック消失マジック「Escape Artist(第二世代)」 高級本革ギミック』は、この条件を満たす牛本革のギミックで、マジシャンの海田洋祐が作った。
解説DVDには、Escape Artistへ繋げやすいオリジナルの手順が4つ収録されている。
置き場所は、カードマジックを一通り見せた後の最後の1手だ。
使っていたトランプごと消すので、デック消失が一発芸で終わらない。
デック消失のギミックで、Escape Artistには何ができるのか

Escape Artistは、使っていたトランプをカードケースごと革のケースに入れるだけで、デック一組が消えるギミックだ。
消す前に、カードケースの中の本物のカードを見せられる。
消した後は、革のケースをお客さんに手渡して調べてもらえる。
トランプ一組がケースごと消える
現象はひとつで、デック一組が紙箱ごと消える。
革のケースにも、消失に使う紙箱にも仕掛けがある。
それでも、本物のデックがちゃんと紙箱に入っていることを、蓋を開いて目の前で確かめてもらえる。
これが一番の強みだ。
ギミックを自分で作る手間はかからない。
ギミックの構造とロック機能は、完全にオリジナルの仕様になっている。
販売されている内容と寸法
同梱されるのは次の物だ。
消失に使う紙箱はギミックなので、商品の一部として含まれる。
- 牛本革の革のケース
- バイシクルのカードケース(消失に使う紙箱)
- 解説DVD
- 解説資料など
サイズは高さ9.6cm、幅7cm、厚み2.1cmだ。
革のケースには「R-bn」のロゴが刻印されていて、位置は窓(フィルム)の無い面の右下になる。
2021年に、第二世代として作り直された製品でもある。
バイシクルのカードケースは、数年単位で寸法が1ミリほど変わる。
そのたびに革のケースを設計し直している点も、覚えておくといい。
類似のデック消失ギミックと、Escape Artistは何が違うのか

違いは、消す前と消した後の扱いにある。
類似のギミックは、カードケースの中を見せられず、そこだけ大胆に隠して演じるしかない。
Escape Artistは中身を見せ、消失後は手渡しもできる。
| 見る点 | 類似のギミック | Escape Artist |
|---|---|---|
| 消す前の中身 | 見せられず、大胆に隠す | 本物のカードを見せられる |
| 消した後 | 手渡せず、調べられると困る | 革のケースを手渡せる |
| 他のマジックとの繋がり | 消失だけで一発芸になりやすい | 直前のカードマジックが伏線になる |
消す前に中身を見せられる
タネがバレないか不安なまま、ひやひやして演じる。
デック消失の悩みの多くは、ここから来ている。
Escape Artistでは、紙箱の蓋を開いて中を見せる場面を、演技の中に堂々と置ける。
隠す場面が減れば、あなたは演技の運びに気持ちを向けられる。
ケースの中を見せない前提の演じ方から、離れられるわけだ。
消した後に手渡して調べてもらえる
前触れなくギミックを取り出して消しても、お客さんは「どうせそれにタネがあるのだろう」と思って終わる。
手渡して調べてもらえるデック消失は、この見方を超えられる。
革のケースにはロック機能がついている。
調べられても慌てずに済むのは、演じる側にとって大きい。
初心者や中級者でも扱えるのか、必要な条件は何か

難易度は初心者から中級者レベルだ。
条件はひとつで、演技の場に目の前のテーブルがあること。
解説は日本語のDVDと資料で受け取れる。
難易度と、演じる場の条件
- 難易度は初心者から中級者レベル
- 演技には目の前にテーブルがあることが条件
- ギミックを作る手間は要らない
- 解説は日本語のDVDと資料
立ったままテーブルの無い場所で演じたい人には向かない。
逆に、テーブルのある席でクロースアップを演じるなら、条件はそろっている。
DVDに収録された4つのオリジナル手順
付属のDVDには、Escape Artistへ繋げやすいオリジナルの手順が4つ収録されている。
対象は初心者から中級者で、ここでしか学べない内容だ。
ギミック単体で終わらせず、手順からそのままデック消失に入れる。
デック消失を一発芸にしないための教材が、最初から揃っている形だ。
デック消失は、演技のどこに置くと活きるのか

置き場所は、カードマジックの締めだ。
直前に演じたマジックが伏線になるので、さっきまで使っていたトランプが消えたという説得力が生まれる。
カードマジックの締めに置く
カードマジックの演技は、終わり方が決まらないことが多い。
強い現象を最後に置けば、ルーティン全体の形が決まる。
使いどころは次のとおりだ。
- カードマジックを一通り演じた後、締めとしてデックごと消す
- お客さんのカードを使った手順の後に、そのトランプを消して伏線を回収する
- 消失後に革のケースを手渡し、その場で調べてもらう
- 付属DVDの4手順のいずれかを演じてから、そのままデック消失に繋げる
演技の流れの一例
黒い革のケースを左手にディーリング・ポジションで持つ。
紙箱に入れたままのデックに、本物のカードが入っていることを公明正大に示す。
窓のある面を上にして、革のケースにデックを入れる。
フィルムの窓から指で触って、本物のデックが入っていることを確かめる。
いったんデックを取り出し、刻印のある窓の無い面を上にして、もう一度入れる。
ひっくり返すと、デックが消えている。
販売ページに届いたレビューにあった声
販売ページに届いたレビューには、知り合いのマジシャンに見せた購入者の話があった。
デックが消えた時は「ああそれ知ってるよ」という反応だったが、革のケースを手渡すと、開いた口が塞がらない様子だったという。
別の購入者は、パケットトリックを演じてデックを消すだけでは、反応が薄かったと書いていた。
そこでこの購入者は、デック消失を1つの演目として見せるのをやめたそうだ。
別のマジックの途中で「あれ、デックが消えちゃいましたね」とさりげなく見せる、おまけの一幕として使っているという。
この2つから見えるのは、驚きの山が手渡しにあることだ。
反応を決めるのは、消す前にどんなマジックを置くかである。
ギミックは最後の1手として、あなたのルーティンに組み込むのがいい。
手に入れる前に確かめておくこと

買う前に、自分の演技の場を3つの点で見直してほしい。
- 目の前にテーブルがある場で演じるか
- カードマジックの後に置く、強い締めを探しているか
- 消した後に、お客さんへ手渡して調べてもらいたいか
3つとも当てはまるなら、Escape Artistは演技の終わり方を決める1手になる。
カードマジックを一通り見せ、使っていたトランプごと消す流れを、日本語の解説でそのまま学べる。
手に入れた後は、演技の終わり方が決まる。
あの終わり方をもう一度見たいと言われ、次に会う約束がその場で生まれている。
商品の詳細はEscape Artistの商品ページに載っている。
収録のサンプル映像
よくある質問
テーブルが無い場所でも演じられるか
演技には、目の前にテーブルがあることが条件になる。
立ったままの演技には向かない。
テーブルのある席でクロースアップを演じる場面が、使いどころだ。
デック消失しか演じられないのか
消失だけで終わる道具ではない。
直前に演じたカードマジックを伏線にして繋げられる。
付属DVDには、Escape Artistへ繋げるための手順が4つ収録されている。
バイシクルのカードケースの寸法が変わったらどうなるか
バイシクルのカードケースは、数年単位で1ミリほど寸法が変わる。
そのたびに、革のケースは設計し直されている。
第二世代も、2021年に作り直された製品だ。
革のケースの見た目はどうなっているか
牛本革で、サイズは高さ9.6cm、幅7cm、厚み2.1cmだ。
窓(フィルム)の無い面の右下に、「R-bn」のロゴが刻印されている。
この記事のポイント
- Escape Artistは、トランプ一組をカードケースごと消す牛本革のギミックだ
- 消す前に本物のカードを見せられ、消した後は革のケースを手渡せる
- 難易度は初心者から中級者で、演技にはテーブルが条件になる
- 解説DVDには、Escape Artistへ繋げるオリジナルの手順が4つ収録されている
- カードマジックの締めに置くと、デック消失が一発芸で終わらない

マジックショップ「MAGIC SECRETS」のサポートライター。
国内外のマジシャンコミュニティを毎日巡回し、現場で起きている疑問やつまずきを拾い集めて記事として届けている。
信条は「練習中の小さな“なぜ?”こそ上達の入口」。
初心者からプロまで、誰もが抱える疑問に正面から向き合い、明日の練習で試せる答えを返すことを使命としている。
寄せられた一つひとつの声に真剣に応えるのが日課。



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