Overseas Projectの評判は、内容への高い評価と、練習量や角度への注意が並ぶ形だった。
販売ページに届いたレビューには、見たことのない技法への驚きと、解説の丁寧さが多く書かれていた。
一方で、価格の高さ、難しさ、角度に弱いマジックの存在に触れた声もあった。
3枚組の中身とレビューの両方を並べて見れば、あなたに合う教材かどうかは判断できる。
Overseas Projectは何を学べるDVDなのか

Overseas Projectは、日本に入ってきていない海外の技法とカードマジックを集めた3枚組のDVDだ。
英語で集めた内容を日本語で解説している。
2012年に発売された、OSPシリーズの第1作にあたる。
収録されているもの
マジシャンの海田洋祐が、多くのマジック商品を買って選別し、自身の基準をクリアしたものだけを収録している。
コンセプトは、他のアマチュアとの差別化と、プロマジシャンをも騙すことだ。
- 海外の技法とカードマジックを、日本語で解説した本編
- 技法の解説に加えた、上手くなるコツとアレンジの方法
- 本編の技法から別のマジックを作るためのアイディア集(特典の動画)
- スマートなカードの揃え方、さりげないブレイクの作り方、アングルジョグの自然な挿入方法の解説(特典の動画)
- 難しい技法をゼロから習得していく練習風景(特典の動画)
- 練習映像と、その1週間後に撮影した正式な演技の動画
難易度と使う道具
難易度は簡単なものから高いものまで幅がある。
全体としてはカードマジック中級者レベルだ。
演じるのは仕掛けの無いレギュラーデックだけで、トリックカードも仕掛けのあるデックもブランクカードも使わない。
ギミックを作る手間がなく、準備の要らないマジックが多い。
シリーズの他作と技法やマジックが重複しないので、単体で購入できる。
購入者のレビューでは、何が評価されたのか

評価が集まったのは、技法とマジックの珍しさ、解説の丁寧さ、ギミックの要らなさの3点だ。
注意点として書かれたのは、練習量と角度の2点が中心だった。
評価が集まった点
- 見たことのない技法やマジックが続くと書いた購入者がいた
- カメラの向きを変えた丁寧な解説に触れた購入者がいた
- あやしいギミックが不要な点を喜んだ購入者がいた
購入から1年が経っても、見返すたびに新しい発見があると書いた購入者もいた。
2年ほど前に購入し、久しぶりに見たら以前はできなかった技法ができるようになっていたと書いた購入者もいた。
友人に演じたところ二度見されたと書いた購入者もいる。
観客の反応まで書かれたレビューは、教材の価値を測る材料になる。
注意点として書かれた声
| 触れられた点 | レビューの内容 |
|---|---|
| 練習量 | 練習なしで習得できるものはほとんど無いと書いた人がいた |
| 角度 | 角度に弱いものがあり、鏡での練習を勧める声があった |
| 難易度 | 3枚目は難しいと書いた人がいた |
| 既知の技法 | 3分の1ほどは知っていたと書いた人がいた |
| 演技映像 | 客の反応や語りが見たかったと書いた人がいた |
この表の声は、中身の質を疑うものではない。
演じる前の練習の話と、映像の作りの話が中心だった。
演技を磨きたいあなたにとって、練習量の指摘は教材の厳しさではなく、扱う技法の水準を示す情報になる。
録画しても怪しまれない手つきは、この3枚組で磨けるのか

この3枚組は、録画すると無駄な動作が目立つという悩みに向けて作られている。
コツとアレンジの解説、練習映像と演技の比較が、自分の動きを見直す材料になる。
コツとアレンジまで入った解説
技法の解説には、上手くなるコツとアレンジの方法が収録されている。
レビューには、指の動かし方や配置まで丁寧に説明されていたと書いた購入者がいた。
動作の無駄は、手順そのものより細部の癖に出やすい。
細部まで解説された映像は、自分の録画と見比べる基準になる。
練習映像と、1週間後の演技
特典の動画には、難しい技法をゼロから習得していく練習風景が収められている。
練習映像と、その1週間後に撮影した正式な演技の動画を見比べられる。
上達している実感が持てずに練習が止まる時期は、誰にでもある。
形になるまでの過程を先に見られれば、自分の練習の進み具合を測る目安になる。
音楽に合わせた演技映像の作り
演技の映像は、客と会話しながら進めるのではなく、美しい音楽に合わせて演じる作りだ。
レビューには、語りや観客のリアクションも見たかったと書いた購入者がいた。
語りや間の取り方は、あなたが自分で組み立てる部分になる。
映像は手つきの完成形を見せ、場に合わせた見せ方はあなたの演技に任される。
アンビシャス・カードやトライアンフから抜け出す材料になるのか

定番を卒業したい人に向けた内容で、見たことのない現象を持つための材料が並ぶ。
ただし、すべてが誰も知らない技法とは限らない。
知られていない現象と、知られている技法
アンビシャス・カードやシカゴオープナーで満足していた自分が恥ずかしくなったと書いた購入者がいた。
日本のマジックショップでは売っていない海外の技法に驚いたと書いた購入者もいた。
一方で、YouTubeなどで見たことのある技法もそこそこ入っていたと書いた購入者もいた。
その人は、バリエーションでの紹介により、実践的で簡単な手順になっているものが多かったとも書いている。
演技を磨く段階のあなたにとっては、技法が既知かどうかより、実戦で通る形に整えられているかが重要だ。
この点で、バリエーションに触れたレビューは参考になる。

使いどころと、自分の手順への組み替え
- 定番のマジックに飽きた相手に、見たことのない現象を見せる
- マジシャン仲間の前で、知られていない技法を使って驚かせる
- クロースアップの場で、条件を選ばずにその場で演じる
- 学んだ技法を組み替えて、自分だけの手順を作る
- 飲み会や同窓会で急に頼まれた時に、その場で演じる
机が無くてもできるものがあると書いた購入者もいた。
本編の技法から別のマジックを作るためのアイディア集も付くので、覚えて終わりにならない構成だ。
29,800円は、中身に見合うのか

価格は29,800円だ。
レビューには、高いと感じたと書いた購入者と、値段以上の価値があったと書いた購入者の両方がいた。
判断の分かれ目は、練習に使う時間があるかどうかにある。
価格に含まれるもの
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本編 | 3枚組のDVD |
| 特典 | カードの揃え方などの解説、アイディア集、練習風景の動画 |
| 別に必要なもの | レギュラーデック |
購入前に映像は良かったのに実践では使えない教材を買ってきた人ほど、この表の「別に必要なもの」を確かめておくとよい。
ここに書いた以外の道具は要らない。
向く人と、向かない人
想定しているのは、基礎を終えた準中級者から中級者の、クロースアップを演じるカードマジシャンだ。
レビューでは次のような線引きが書かれていた。
- カードマジックを主力にしている人には、購入を勧める声があった
- コインやメンタルが得意な人には、かなり難しいと書いた購入者がいた
- 練習が嫌いな人には向かないと書いた購入者がいた
- 解説が丁寧なので初心者にも勧められると書いた購入者もいた
初心者への評価は分かれている。
教材側が示す難易度は中級者レベルなので、その前提で見たほうがよい。
収録のサンプル映像
手に入れる前に確かめておくこと

確かめるのは、自分がカードマジック中級者の入り口に立っているか、練習に時間を割けるか、自分の演技を録画して見直す習慣があるかだ。
この3つに当てはまるなら、Overseas Projectの内容はそのまま演技の材料になる。
自分の演技を録画して無駄な動作にショックを受けたことがあるなら、特に向いている。
購入はOverseas Projectの商品ページから進められる。
手に入れた先で、仲間内から「それ、どこで覚えたの」と聞かれる側に回っている。
教材選びで外し続けていた頃とは、立ち位置が変わっているはずだ。
よくある質問
初心者でも買って大丈夫なのか
教材が示す難易度は、簡単なものから高いものまで幅があり、全体では中級者レベルだ。
解説が丁寧なので初心者にも勧められると書いた購入者もいたが、基礎の技法を覚えてからのほうが進めやすい。
シリーズの他作と、買う順番はあるのか
順番は気にしなくてよい。
シリーズの他作とは、技法やマジックが重複しないからだ。
この第1作だけを単体で購入できる。
買った後も見返す価値はあるのか
レビューには、購入から1年後、2年後に見返して新しい発見があったと書いた購入者がいた。
以前できなかった技法ができるようになったという声もある。
一度で終わらせず、練習の段階に合わせて何度も見る使い方が合っている。
練習はどのくらい必要なのか
簡単なものから高いものまで幅があるので、一概には言えない。
レビューには、練習なしで習得できるものはほとんど無いと書いた購入者もいた。
角度に弱いマジックでは、鏡を使った練習を勧める声があった。
この記事のポイント
- Overseas Projectは、日本に入っていない海外の技法とカードマジックを日本語で学べる3枚組のDVDで、価格は29,800円
- 販売ページのレビューでは、珍しさと解説の丁寧さが評価され、練習量と角度が注意点として書かれていた
- 演じるのは仕掛けの無いレギュラーデックだけで、ギミックを作る手間がない
- 練習映像と1週間後の演技の比較が、自分の動きを見直す材料になる
- 想定は準中級者から中級者のカードマジシャンで、演技映像は音楽に合わせた作り

マジックショップ「MAGIC SECRETS」のサポートライター。
国内外のマジシャンコミュニティを毎日巡回し、現場で起きている疑問やつまずきを拾い集めて記事として届けている。
信条は「練習中の小さな“なぜ?”こそ上達の入口」。
初心者からプロまで、誰もが抱える疑問に正面から向き合い、明日の練習で試せる答えを返すことを使命としている。
寄せられた一つひとつの声に真剣に応えるのが日課。



コメント