マジックと時代性

こんにちは、海田です。

どうやら世の中は2013年に突入したらしい。

年末年始をバタバタ&ゆったり過ごしていたら、あっという間に1月が半分終わってしまいました。

僕は、クレジットカードでたまったポイントを全て映画のチケットに交換しているのですが、去年は8枚くらい期限切れで捨てる羽目に・・・。

12月中に9回行こうと思っていたのですが、結局1回しか行けず。

「007 スカイフォール」しか観れなかった。

そりゃ年越し蕎麦も1月3日に食べたくなるよね。

未だ今年の目標すら定まっていない僕ですが、忘れないうちに新年一発目のメルマガを送っておきたいと思います。

ただ、いつにも増して長くなってしまったので、メルマガが途中で途切れてしまった場合は、ブログのほうでご覧いただければと思います。

そういうわけでありまして、遅ればせながら、新年明けましておめでとうございま・・・した。

本年もよろしくお願いいたします。

 

—————-本日のメルマガ目次—————-

1.マジックと時代性
2.「EA」と「D6」の価格。その理由。
3.メールの不達に関して
4.「ヴィザ・チェンジ」の解説

————————————————–

 

■マジックと時代性

Dan&Daveの「Uzumaki」というマジックを練習しているときのことです。

解説の中で、ダンがこんなことを言っていました。

「ここであの技法を使ってもいいけど、誰があんな技法を好んで使おうって言うんだ? 最初からひっくり返しときゃいいじゃないか。」

ちょっと濁していますが、大体こんな感じです。

「いや、いいと思うよ、そこであの技法使っても。」

と、静かな寝室で一人ツッコんでしまいましたが、一瞬考えて、これは時代性かな?と思い始めました。

演技のスムースさだけを考えての発言ではないような気がしてならなかったのです。

もしかしたら、もうその技法は死んでいるのではないか?

もう時代遅れなのではないか?

約10秒後には、そんなことまで考えている自分がいました。
少しクラシックパスの話をしましょう。

むかしは、マジックをするなら、クラシックパスは必須技法だという風潮がありました。

「お前、マジックするならクラシックパスだけは絶対に習得しとけよ。」

みたいな。

確かに、昔はコントロールの技法が今の10分の1くらいしか存在しておらず、マジシャンにとって、パスは必須技法の1つだったと言えます。

それが、今はどうだろう。

パスに変わる実用性の高い技法が数多く発表され、コントロールにパスを使う人はごく少数になりました。

死語ならぬ、死技法とも言うべきか、それほどパスを使うマジシャンは減ってきています。

おかしなことに、今日、某動画共有サイトでは、パスは速さを競う自慢大会になっちゃってる。

「どうだい、俺はこんなに高速でパスができるんだぜ? すごいだろ?」

もうそれに飽きた人も、きっと大勢いるはずです。

会話もミスディクレクションもないから、実用性は限りなくゼロに等しく、常にカメラの前でしか演じない。

いつの間にか、そんな技法になってしまいました。

中には実践で使いこなしている人もいるかもしれませんが、ごく少数です。

バーノンは意図してなかったみたいだけどダブルカットや、マーローのコンビンシングコントロールなどを使う人が圧倒的に増えました。

そりゃ使いやすいんだから、パスよりもダブルカットを選ぶに決まってます。

両方の目的(トップコントロール)は同じですから、わざわざパスを使う理由はどこにもありません。

でも、それで正解です。

それが時代の流れだから。

クラシックパスが死んでいるとは言いません。

しかし、パスに変わる多くの素晴らしいコントロールが溢れている現代のマジック界において、もうパスに固執する必要はないと言えます。

「そこで本当にパスが必要なのか?」と聞かれて、堂々とイエスと答えることが出来る人は、きっと少ないはず。

「それなら、もっと実用的な技法に変えなよ。」と。

「いつまで、そんな昔の方法を使っているの?」と。

「そこは、キミ。そこだけは、キミ、時代に乗りなよ。」と。

今はメンタリズムが主流だからメンタルマジックばかりをやりましょう。と言っているわけではありません。

変化に適応し、時代を可視化出来るマジシャンになることです。

少し前に、メルマガで「ファンシー・コントロール」というコントロールを紹介しましたが、確かあの技法が解説されている「ルポールのカードマジック」という本は原著で1949年出版です。

なんと、60年以上前。

60年前のそれを現代風に改変したのが、メルマガで紹介した方法になります。

今の時代で、原著のやり方をそのまま使ってしまうと、どこかつまらないんです。

それはまるで、デジタル時代のハト時計のように。

だから、チョチョイといじって現代風にする必要があった。

温故知新で攻めるか、オリジナルで勝負するか。

どんな方法でもいいです。

現代において違和感のない技法を選び、必要ならば今風に改変しましょう。

それが、時代を読んだ演技スタイルというものです。

 

 

■「EA」と「D6」の価格。その理由。

※「Escape Artist」を「EA」と表記
※「December 6」を「D6」と表記

本当は、どうしても去年のうちにリリースしたかった。

この2つのマジックは、忘年会・新年会で演じると、大ウケ間違いなしということを自分で知っているからです。

しかし、「D6」に標準で付属しているDVD「My Favorites」の収録・制作やPVの収録・制作など、(特に「D6」のせいで)いつの間にかかなり大掛かりなプロジェクトになってしまい、結果、予定が大幅に狂ってしまうことに・・・。

忘年会・新年会シーズンでの演技を予定されていた方にはご迷惑をお掛けして大変申し訳ございませんでした。

当初の販売予定より約2ヶ月遅れてしまいましたが、ようやく販売開始時期の発表をさせていただきます。

「EA」と「D6」ともに、2月の中旬辺りに販売を開始させていただく予定です。

具体的な販売開始日はまだ正式に決まっていないため、また後日、このメルマガにて発表することになるかと思います。

今日は、価格と、その理由についてお伝えさせてください。

「EA」及び「D6」の価格は、以下のとおりです。

 

「Escape Artist」・・・8,900円

「December 6」・・・・19,800円

 

「D6」の価格に少し驚いた方もいるかもしれません。

理由は今からお話するとして、職人さんからはもっと価格を上げるべきだと、何度も忠告を受けました。

「EA」は、ほぼ技術料です。

ギミックの構造やロック機能などは完全オリジナル仕様ですが、アイディア料などは一切加算しておりません。

あくまで、革製品、カードケースの保護ケースとしての価格です。

しかし、同時にギミックであるという理由から、ただの保護ケースのように見せかけるために、仕掛けが全く施されていないように見せかけるために、職人さんの緻密な作業が必要でした。

ですので、「EA」は、本革+制作技術料を考えて、この価格に設定させていただきました。

「EA」は、各マジックショップで類似品が多く販売されていますが、そちらを所持している場合は、本日公開した商品画像(後述リンク参照)を見るだけで、その違いが明らかだと思います。

すでに類似品を持っている方は、間違いなくこう言うでしょう。

「え? こんなに堂々とカード見せれるの?」と。

えぇ、問題ありません。

カードケースに入っているのは、間違いなく本物のカードです。

堂々と見せた後に、この美しい消失現象を披露することが出来ます。

今までカードケースの中のカードを見せることができなかった類似品は、トイレに流して、この世から完全に葬り去ってください。

「EA」があれば、もうそれはいりません。

以下のページに、商品画像と、新しい実演動画をアップしましたので、ご確認いただければと思います。

鮮やかなデック消失マジック「Escape Artist(第二世代)」 高級本革ギミック - マジックDVD・手品用品通販のマジックショップ「MAGIC SECRETS」
■2021年04月15日 更新情報■ 黒(つや消し)2021 完売 ■2021年04月14日 更新情…

(下部に新しい動画を公開しております。表示されない場合は、ページを再読み込みしていただくか、「F5」キーを押してください。)

 

 

次に、「D6」の価格の理由について。

そもそもベルトがこんなに面倒な製品だったとは思わなかった。

というのが、一番の理由です。

長い革を、ただただ直線縫いすればいいだけじゃないか。

と、思いませんか?

僕は、とんでもなくガキで、甘い考えだったようです。

ヒンバーを作ってもらった職人さんには、「私、小物専門だから、ベルトは無理」と断られ、「EA」と「D6」ともにヒンバーとは別の職人さんに制作してもらったのですが、どうやらベルトは最低でも5年は修行期間が必要なんだとか。

幸いにもその職人さんは破格の報酬で仕事を請け負ってくれ、販売価格をギリギリまで下げることが出来ました。

問題は、革です。

当然ながら、本革の上質な部位のみを使用しており、ベルト1本110cmの中で傷一つない最高の部位のみを使用するため、革1枚(2m×1m)でとれる本数に限りがあり、個人的には完全に誤算でした。

実際、少しでも傷が入っている場合は、何の躊躇いもなく処分していますが、これは大手ブランドの革製品でも同じように処分されていることでしょう(そうするしかないので)。

事実、ヒンバーの初回限定版で使用した革は、エルメスが150万円で販売しているバッグで使用されている革と全く同じものを使用しています。

正確には、エルメスが蹴った革です。

バッグを作るには、広範囲でダメージの少ない革を使う必要があるのですが、ヒンバーのような小物の場合、少ない部分のみで製作可能ですので、たとえエルメスが蹴った革でも、部分的に上質な箇所のみを厳選すれば、問題なく制作することが出来るわけです。

しかし、ベルトのように110cmの直線上で傷一つない部位のみを選ぶとなると、話は別。

多くを処分しなければならないのです。

そして「D6」を製作するにあたり、最も重視したことは、ベルト1本(表・裏)がまるまる本革であるという点です。

実は、5~6万くらいする大手ブランドのベルトでも、表面は本革を使っているけど、裏側(人からは見えない部分)はフェイク(いわゆる合皮)を使っている場合が多いという事実をご存知でしょうか?

これは、革の製造業者さんや職人さんにも触ってもらって確認したので間違いありません。

それを、「本革を使用」と謳って販売しているのです。

「一部で本革を使用しているから、嘘はついてないよ」と言われればそれまでですが、「最近のフェイクの製造技術は本物の革のようにリアルなため、分かる奴にしか分からない」なんて言われると、怖すぎて、もう革製品を買う気が失せてしまいます。

この事情を聞いて、僕は即座に、両面本革で作ろうと決めました。

ですので、表面(黒)と裏面(肌色)の両面に、傷一つない上質な本革の上質な部位のみを厳選して制作しております。

以上が、「D6」が高額になってしまった理由です。

価値が分かる方のみ、ご購入ください。

普段使いが出来るため、演じる日・演じない日関係なく毎日ご使用いただけます。

また、完全に独断と偏見と好みでアピールさせていただくと、使っていると、ベルト通しの辺りに自然とついてくる革のシワの付き具合も良い感じです。

この辺りは、上質な革である特権かと思います。

「EA」同様に、「D6」の商品画像と、新しい実演動画をアップしましたので、以下よりご確認ください。

ベルトの貫通マジック「December 6 "My Favorites"(第二世代)」 高級本革ギミック - マジックDVD・手品用品通販のマジックショップ「MAGIC SECRETS」
   

(下部に新しい動画を公開しております。表示されない場合は、ページを再読み込みしていただくか、「F5」キーを押してください。)

僕のお気に入りのトライアンフです。

「D6」ご購入後は、「My Favorites」DVDと合わせてお楽しみください。

 

 

■メールの不達に関して

僕へメールを送ったが、僕から返信が来ないという件に関して。

これまで幾度となくお願いしてきましたが、近年の迷惑メールの大流行により、今や個人間同士のメール交換でさえも、迷惑メール入りしてしまう時代です。

メール送信後は、「受信ボックス」と合わせて「迷惑メールフォルダ」もチェックしていただければ助かります。

customersupport~~~から始まるメールアドレスへのご質問は、最も優先度が高く、必ず返信をお約束しているメールアドレスです。

それ以外のメールアドレスに関しては、100%のお返事はお約束できません。

(例えばネット上に公開しているinfo@magic-infopreneur.comのメールアドレスは、迷惑メールが毎日数百通ほど届くためもしかするとメールを見逃してしまう可能性があるからです。)

customersupport~~~のアドレスへ送信したにも関わらず、僕から返信が来ないという場合は、「迷惑メールフォルダ」に入っているか、何らかの原因でメールが受信できなかった可能性が考えられます。

・「受信ボックス」ではなく、「迷惑メールフォルダ」に受信されている。
・受信側のサーバーで一時的なエラーが起き、一時的に受信できない状態だった。
・送信側のサーバーで一時的なエラーが起き、一時的に正常な送信ができない状態だった。
・受信側のメールボックスの容量がいっぱいでもうこれ以上メールを受信できない状態になっている。

滅多に起こることではありませんが、メールが正常に送信・受信できない原因は
たくさんあるようです。

正直、サーバーの一時的なエラーなどは、こちらではどうすることも出来ないので、もし僕から返信が来ない場合は、迷惑メールフォルダをチェックしていただくか、再度ご質問をお送りいただければと思います。

・僕のメールアドレスをアドレス帳に登録する
・迷惑メールフォルダに分類されてしまったら、お使いのメーラーの「迷惑メールではない」設定をする

最低限、以上のことをしていただくと、迷惑メールフォルダ入りを、限りなく防ぐことが出来るかと思います。

僕のメーラーは、共用サーバーを使っていますので、同じサーバー内で迷惑メールを送信しまくっている事業者さんがいたら、僕まで迷惑メール業者扱いされてしまうので、結果、僕のメールも迷惑メールフォルダに入るらしいです。

(メルマガは、別のサーバーから送っているため、迷惑メールフォルダには入りにくいと思います。)

以上、ご迷惑をお掛けして大変申し訳ございませんが、ご理解とご了承いただければ幸いです。

 

 

■「ヴィザ・チェンジ」の解説

さて、友人と世間話をしながら書いていたらここまで書き終えるのに約4時間くらいかかりましたが(笑)、最後はいつも通り無料の解説ビデオの紹介です。

今回は「ヴィザ・チェンジ」というカラーチェンジなります。

正確にはスウィッチとして発表された技法だったと記憶していますが、スウィッチもチェンジもやり方は変わりません。

軽い練習で身に付けることが出来るこの技法は、インパクトが強く、実用性にも優れているため、いろんな応用が考えられるのではないかと思います。

「ヴィザ・チェンジ」(CREDIT:Kevin Ho)

それにしても、僕が解説するマジックは、なぜこんなにカラーチェンジ系が多いのか?

カラーチェンジは、バリエーションが多いので、思いつきでササッと撮れるからです。

それでは、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

海田

 

追伸1

ファンシーコントロールは、僕のメルマガ転載ブログで「ファンシーコントロール」と検索していただければおそらく出てくるはずです。

 

追伸2

前回のヒンバーとOSP販売の混乱時に、「次回は注文受付後2営業日以内の出荷(できれば1日以内)」と心に誓ったので、スタッフの増員など万全の準備を整えてから販売を開始させていただく予定です。

前回ご利用いただいた方は、ご迷惑をお掛けして大変申し訳ございませんでした。

 

追伸3

数年前に初めて観た007があまりに面白くなさすぎてそれ以来、007は毛嫌いしていたのですが、今回の「スカイフォール」は結構楽しめました。

ダニエル・クレイグが、とにかくカッコいい。

テンポが良いので、何も考えずに楽しめます。

オススメです。

 

 

 

■発行者情報

〒532-0005
大阪府大阪市淀川区三国本町3-36-6-601
株式会社A&Gウェブ 海田洋祐
TEL 06-6392-1587
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