【中級者以上なら知ってるよね?】上手いマジシャンのマジックの演じ方

【中級者以上なら知ってるよね?】上手いマジシャンのマジックの演じ方 マジックの上手いやり方

本日は、マジック・手品の演技で取り入れるべき「伏線」についてお話していきます。

この概念を取り入れることで、あなたの演じるマジックがとても面白いものになり、お客さんをあなたのマジックの世界にグングン引き込むことができます。

上手いマジシャンは積極的にこの概念を演技に取り入れていますが、初心者や素人マジシャンにはまだまだ浸透していない概念ですので、ぜひこの機会に学んでください。

伏線とは?

物語(ストーリー)には、伏線という理論・技法があります。

聞き慣れない言葉なのでパパっと解説を入れておくと、以下のような感じです。

伏線:ふくせん

小説や戯曲などで、のちの展開に備えてそれに関連した事柄を前のほうでほのめかしておくこと。また、その事柄。

Yahoo!辞書より引用

物語ののちの展開を盛り上げるために、最初のほうでチラッと前フリをしておくことですね。

前フリの段階では、「え?どーゆーこと?」くらいに思わせておき、物語の進行によって一旦そのことは忘れさせ、少し時間がたった時にもう一度その話に(本格的に)入り、最後に「あーそーゆーことだったのか」と完結させる。

言い換えるなら、単なる“焦らしプレイ”です。

国民的人気漫画を例に挙げますが、「ワンピース」では、元々ラブーンの存在があったから、ブルックが登場した時に泣けたんです。

ラブーンの存在という前フリがなかったら、ブルックの話を聞いても、「へぇーそんな鯨いたんだー」で終わってる。

伏線がなくても感動はするかもしれないけど、涙までは流さない。

「タイタニック」にだって「アルマゲドン」にだって「SAW」にだって「アバター」にだって、どんな物語にも、伏線は張ってあります。

「マトリックス」なんて、伏線の数を数えるのも大変なほどに。

伏線を張る理由

では、なぜ伏線を張るのか?

理由は一つ。伏線がない物語は、全く面白くないからです。

これは、僕がこれまでの人生で映画や海外ドラマを2,000本以上観てきたという謎な実績を掲げると、無駄に説得力があるかもしれませんが、実際にその通りなのです。

マジックにおける伏線、理由と追求

さて、「HERO」で「カラー・チェンジング・デック」というトランプマジックを解説しましたが、このマジックは最初のほうで“さり気なく”カードの裏模様をチラチラ見せながらマジックを進行させていかなければなりませんね。

「ほうら、カードの裏模様はまだ青色だからね」という表現を、さりげない動きだけで伝えなければならないからです。

何が言いたいのかすでにお分かりかと思いますが、このさり気なくチラチラ見せるヒンズーシャッフルは、他でもない、伏線です。

のちに控える最高のエンディング(デックの裏模様の色が変わる)を一層際立たせるためにも、このチラチラは必要不可欠なのです。
(デックのケースをポケットにしまわず、お客さんによく見えるところに置いておくことも伏線です。)

この伏線を行わなければ、エンディングで、お客さんはデックの裏模様が変わったことに気づかないかもしれません。

デックの裏模様なんて普段は誰も見ていませんから

人
男性客

何が起こったの?

人
女性客

え、見てなかった!

と最大の失敗が生まれる可能性だってあります。

ですから、このマジックで、伏線という存在は、まるで大ドンデン返しを控えた映画のように美しく機能しているのです。

マジックの演技で、伏線を張る具体的なやり方

マジックをルーティンとして演じる場合、最後のクライマックスをより一層際立たせるためにも、演技の最初のほうで何かしらの伏線を張るべきだということはご理解いただけたと思います。

例えば、コインズアクロスを行う際、最後のコインを左手から右手に移動させた後の話をしましょう。

一見すると、マジックは終わっているように見えますが、追加のエンディングとして、左手薬指の結婚指輪が右手に移動するというクライマックスを演じる場合、それまでの演技の随所で、コイン1枚と左手の指輪をさり気なく当てて、カチャンという音を聞かせる必要があります。

「ほうら、指輪はまだ左手にあるからね」と、言葉なしでさり気なく伝えなければならないからです。

それを何度か行えば、その音が伏線になり、クライマックスが完璧に機能することになります。

後は、上手いセリフで、その最高のエンディングを締めてあげれば良いだけです。

伏線を取り入れて、上手いマジシャンになろう。

あなたのトランプマジックは、無限の可能性を秘めている。

伏線を張るだけで、こんなにもエンディングの美しさは変わってくる。

僕たちマジシャンは、演出というものを非常に大事にしますよね。

メンタルマジックでいう超能力的な怪しい雰囲気とか、一見するとマジックが出来なさそうなキャラ設定とか。

ある人は「演出が全てだ」と言い、またある人は「テクニックが全てだ」と抜かす。

「話術が全てだ」なんて言う人もいる。

「そんなのどうでもいいからとりあえずタネだけ教えろ」などというド素人もいるわけです。

結局、全ては一つであり、単体としてまとまっていることが重要です。

あなたが演じるマジックは、あなたの世界観であり、あなたが描いた物語でなければならない。

そして、物語には、脚本があり、役者がいて、監督がいる。

そうです。

物語(マジック)には、脚本(セリフ)があり、役者(マジシャン)がいて、監督(あなた)がいるのです。

はるか昔、ロベールウーダンは、上手いこと言ったもんだ。

マジシャンは、魔法使いの役を演じる役者である。

ロベール・ウーダン(1805-1871)

なるほど。だから僕たちは、ある物語の中でマジシャンの役を演じている役者に過ぎないのか。

それならば、伏線の存在は絶対だろう。

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