その昔、僕が大学生だった頃の話をしよう。
すごく不釣り合いな一組のカップルがいた。
彼は濃いメイクをした女を連れてそうだし、彼女の横ではイギリスの紳士がレディファーストに勤しんでそう。
そんな、異質な雰囲気漂う、周囲が認める大学一“不釣り合いな”カップルだった。
彼はチャラチャラしてて、いつも街でナンパを繰り広げていそう。
彼女は、そうだなぁ、いつも高級ディナーを食べてそうな上流階級のお嬢様。
僕は、彼の友人っていう立場からそれを見てたんだけど、そいつら面白くて面白くて。
それはもう「よくもまぁ一緒になったね」ってくらいの会話の合わなさ。
彼は下ネタで笑いをとり、彼女は英語で話しかける。
彼女は、友人たちから目撃される度にいつもこう言われていたらしい。
ホント釣り合ってないなぁ(笑)
って。
彼は、彼女からそんな話を聞かされても、見た目がチャラチャラしてることを自ら理解してるもんだから、周囲からそんな目で見られても全く動じるはずもなく、いつものように笑って受け流す日々が続いた。
1年が経過しても、彼らの仲は変わっていなかった。
相変わらず仲が良いし、相変わらず毎日ケンカもしてる。
でも、ひとつだけ変わっていることがあった。
彼は、自分がチャラチャラしてるってことを少し気にし始めたということ。
そりゃそうだ。
1年後には就活もしないといけないからね。
見た目はチャラチャラしてるけど、よく考えたら俺って、根は真面目じゃね?
と思ったのかどうかは定かではありませんが、まぁでも実際に根は真面目なことは確かです。
それは、僕も認めよう。
まぁ僕が言っても、あんまり説得力ないんだけども。
でもその事実を伝えたいってことだけは、ちゃんとあなたに伝わっているだろう。
ほほう、どうやら俺はチャラチャラしていると思われているらしい
いい加減、そう言われることも嫌になってきたぜ、ベイベー
俺、毎晩遅くまで課題やってるぜ? 全く遊びに行ってないぜ?
彼は、悩みます。
どうすれば、そう思われなくなるのか?
- 髪の毛を黒くすればいい?
- 服を変えればいい?
- アクセサリーを全部外せばいい?
彼にとっては、どれも難しい挑戦だった。
だって、それを捨てたら、彼の個性がなくなってしまうから。
そこで彼女は、彼にこんな言葉を贈った。
あなたの内面を知らずに見た目だけで判断するなんて、みんな人生損してるよね。放っておけばいいよ。
ああ。
そうだったのか。
だから、彼はゆっくり大人になることが出来たのか。
普通ではない思考が、ユニークなマジックを作るコツ
他人に見えないものを見よう。
他の人たちが見ようとしないものを。
マジックのような、ひとつひとつがユニークな思考から生じるアイディアの組み合わせは、物事をどのように捉えるかによって完成度が180度変わってくるのではないかと、僕は思います。
果たしてあなたは言えるだろうか。
みんな人生損してるよね。
彼女のような美しい表現を選ぶことが出来るだろうか。
たとえ、それが大衆に受け入れられないようなことでも。
彼を傷つけず、彼を変えることが出来るだろうか。
それが出来れば、クリエイティブなあなたが生まれる。
マジックショップ「MAGIC SECRETS」の店長。
運営理念は、「“本当に使える”マジックしか販売しない。」
自らの商品をきっかけに初心者からプロマジシャンになった顧客が大勢いる。
小学生から高齢者まで、本気でマジックを学びたい方を徹底的にサポート中。
他では買えない価値のある商品を生み出すことに全力を注いでいる。
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