ヒンバーワレットの名刺入れを購入する決め手は、普通の本革の名刺入れとして人前に出せるかどうかだ。
MAGIC SECRETS製は、チェンジ・消失・出現を演じられる構造のまま、見た目を日用品に寄せている。
名刺入れは高さ6.3cm、幅11.6cm、厚み約7mmで、難易度は初心者レベルだ。
マジシャンの海田洋祐が、リチャード・ヒンバー考案の構造を作り直した第二世代にあたる。
名刺入れにするかパスケースにするかで迷っているなら、サイズと難易度、付属物の違いがそのまま答えになる。
購入前に確かめておきたい点を、順に書いていく。
ヒンバーワレットの名刺入れでは、何が演じられるのか

演じられる現象は、チェンジ、消失、出現の3つだ。
名刺入れもパスケースも同じ構造で、どちらでも同じ現象を扱える。
名刺を渡す場面が、そのまま見せ場になる
名刺入れの強みは、空の名刺入れから名刺を出現させられることだ。
名刺を渡すという普段の動作が、そのままマジックの山場になる。
相手の趣味に合わせたセリフを付ければ、同じ現象でも相手ごとに違う見せ方ができる。
会話の流れのまま演じられるので、マジックを始めますという空気を作らなくて済む。
名刺入れで演じる時は、トランプを使わない。中に入れるのは名刺サイズの紙だけだ。
マジシャンが使うポーカーサイズのカードは、名刺入れには入らない。
見た目は普通の本革の名刺入れ
素材は高級な牛革で、二重ロック機能を備え、厚みは約7mmに収まっている。
閉じた状態では、ごく普通の薄い名刺入れに見える。
革には「R-bn」のロゴが刻印されている。
位置は、閉じた時の表面の右下だ。
小さな刻印なので、手に取った人が目にしても名刺入れのブランド表示として受け取りやすい。
開いた時に内側に見える革の帯は、名刺入れでは左右に渡してある。
帯にまで縫い目を入れているのが、この製品の作りの特徴だ。
ヒンバーワレットの名刺入れとパスケースは、どちらを選べばよいのか

名刺を渡す場面で演じたいなら名刺入れ、テーブルのある席でカードを使いたいならパスケースだ。
現象は同じなので、決め手は持ち歩き方と演じる場面になる。
サイズ、難易度、付属物の違い
| 項目 | 名刺入れ | パスケース |
|---|---|---|
| 高さ | 6.3cm | 11.2cm |
| 幅 | 11.6cm | 8.3cm |
| 厚み | 約7mm | 約8mm |
| 難易度 | 初心者レベル | 初心者から中級者レベル |
| 解説 | 解説書 | 解説DVD |
パスケースは名刺入れより大きく、帯の向きも違う。
パスケースで演じる場合は、目の前にテーブルがあったほうが良い。
場面で選ぶとどうなるか
名刺入れは、名刺交換の場でそのまま演技に入れる形だ。
ここでの演技は、名刺を出す動作と地続きになる。
パスケースは、テーブルのある席でカードのチェンジや消失を見せる使い方に向く。
定期入れとして毎日持ち歩いていれば、マジックを求められたその場で取り出せる。
レパートリーを増やす目的なら、2つの違いは持ち歩き方に尽きる。
どちらを日常の持ち物にしたいかで選べばいい。
ヒンバーワレットの名刺入れを購入すると、何が付いて何が別に必要なのか

名刺入れには解説書が付く。
解説DVDは付属しない。
トランプは使わない。中に入れるのは、名刺サイズの紙だけだ。
付属物と、自分で用意するもの
- 名刺入れ本体
- 解説書(すべて日本語)
ギミックを自分で作る工程は無い。
演技直前の準備も、要らないマジックが多い。
思い立った時にそのまま演技へ入れるのが、普段使いの名刺入れで演じる利点だ。
特典の動画(ダウンロード版)
特典は2種類ある。
条件はどちらも「2つ買う」ことだ。
- 名刺入れとパスケースを両方購入すると、製作職人との対談映像が付く
- パスケースとOSPを両方購入すると、両者を組み合わせた手順の解説が付く
後者は、カードマジック中級者程度の技術が必要になる。
名刺入れだけを購入する場合、これらの特典は付かない。
通常版と貴族デザインの違い
通常版と貴族デザインの違いは、布だけだ。
革も性能もサイズも同じで、貴族デザインの布はやや光沢がある。
演技への影響は無いので、好みの質感で選べる。
他のヒンバーワレットと比べて、何が違うのか

違いは、革の質、薄さ、帯の縫い目、二重ロックの精度に出ている。
同種のギミックは世界中のメーカーが作っているが、帯に縫い目がある精巧なヒンバーワレットはMAGIC SECRETS製だけだ。
革の質、薄さ、二重ロック
二重ロックは正確に効き、他社製と比べて劣る点が無い作りになっている。
作っているのはMAGIC SECRETS専属の革職人で、0.1mmの差も許されない精度が求められ、再現は困難とされる。
見た目は、マジック用品らしさを消して普通の日用品に寄せる方針で作られている。
道具を出した時点で警戒される状態を避けるための設計だ。
買い直しが起きる理由
ギミック財布の質の差は、使い込んで目が肥えた段階で初めて見えてくることが多い。
革の厚みやロックの精度に満足できず、買い直しを繰り返す人もいる。
あなたがすでに他社製を持っているなら、比べるのは現象ではなく、人前に出せる見た目かどうかだ。
レパートリーを増やす手が1つ増えても、道具が怪しく見えれば演技の入口で損をする。
ヒンバーワレットを購入した人は、何を書いていたのか

販売ページに届いたレビューは、見た目と作りへの評価が中心だった。
扱いやすさについては、名刺入れとパスケースで声が分かれていた。
見た目と作りについての声
名刺入れの購入者は、無駄がない作りだと書いていた。
手に取って入念に上下表裏を調べられない限り観客に仕掛けはバレないので、安心して使えるとも書いた。
パスケースの購入者には、友人が自宅で手に取って片面だけ開き、「かっこいい」と言って終わったという体験を書いた人がいた。
マジシャン以外から見ても自然なデザインだったと振り返っている。
以前使っていた安物のヒンバーワレットを捨てたと書いた購入者もいた。
扱いやすさと、分かれた評価
変化の動作は、パスケースよりも名刺入れのほうがスムーズだと書いた購入者がいた。
パスケースは名刺入れより大きいため、扱いが少し難しいという感想だった。
一方で、名刺入れは使えないと判断したと書いた購入者もいた。
理由はネタバレを避けて伏せられていた。
感じ方には個人差があるということだ。
パスケースの購入者には、DVDで解説されている注意点を守ればバレることはほぼないと書いた人がいた。
1時間ぐらいの練習で使いこなせそうだと書いた購入者もいた。
ヒンバーワレットの名刺入れを購入する前に確かめておくこと

名刺を渡す場面でそのまま演じたいなら、名刺入れが合う。
見た目は普通の本革で、厚みは約7mm、難易度は初心者レベルだ。
カードを使ってテーブルで演じたいなら、パスケースも候補に入る。
2つを両方購入すれば対談映像の特典が付き、パスケースとOSPを両方購入すれば組み合わせ手順の解説が付く。
道具を出した時点で警戒されない名刺入れを持てば、仕事の場でも自然にマジックを見せている自分に変わっていく。
名刺を渡した相手に、顔と名前を覚えてもらっている姿だ。
MAGIC SECRETSのヒンバーワレット(名刺入れ、パスケース)の商品ページから購入できる。
収録のサンプル映像
よくある質問
名刺入れは、初心者でも扱えますか
難易度は初心者レベルとされている。
解説書が付き、解説はすべて日本語だ。
パスケースが初心者から中級者レベルなので、扱いやすさを優先するなら名刺入れが先に候補になる。
普段の持ち物として使えますか
使える。
厚みは約7mmで、牛革の名刺入れとして作られている。
普段から持ち歩けるので、マジックを求められたその場で演じられる。
観客に手渡して調べてもらえるか
手渡しはできない。ヒンバーワレットは、マジシャンが持ったまま演じる道具だ。
見た目は普通の本革の名刺入れなので、手に持って開いて見せる動きが自然に見える。
この記事のポイント
- 名刺入れは、チェンジ・消失・出現を普通の本革の名刺入れで演じられる。
- サイズは高さ6.3cm、幅11.6cm、厚み約7mmで、難易度は初心者レベルだ。
- 名刺入れには解説書が付き、別に仕掛けの無いレギュラーデックを用意する。
- 名刺入れとパスケースの両方、またはパスケースとOSPの両方で、特典の動画が付く。

マジックショップ「MAGIC SECRETS」のサポートライター。
国内外のマジシャンコミュニティを毎日巡回し、現場で起きている疑問やつまずきを拾い集めて記事として届けている。
信条は「練習中の小さな“なぜ?”こそ上達の入口」。
初心者からプロまで、誰もが抱える疑問に正面から向き合い、明日の練習で試せる答えを返すことを使命としている。
寄せられた一つひとつの声に真剣に応えるのが日課。




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