耳がでかくなる人。
口からトランプを出す人。
マジックではなく、超魔術の人。
マジックを演じる時、その人を表す個性は、非常に重要です。
「このマジックと言ったら、あの人。」
そんな風に容易に顔が思い浮かべば、そのマジシャンは、自分の売り方が上手いと言えます。
あのダイ・バーノンが、かつて若手マジシャンにこう言っていました。
マジックの世界で有名になりたいなら、これだけは誰にも負けないという技法・マジックを何でもいいから一つ身につけなさい、と。
キャラと個性で、印象アップ
日本にメンタリストっていないんです。
いや、正確に言うと、最近までいなかった。
だから今、メンタリストといえば、Daigoしか思い浮かばないですよね。
そうやってプロは、自身のマジシャンとしてのポジションを確立していくのです。
僕たちマジックの世界の話をすれば、メンタリストは前田知洋の師匠のマックス・メイビンだけれども、もう日本ではDaigoってことになっています。
今更、マックス名人が日本でメンタリズムを披露しても、Daigoには負けてしまう。
それは決して実力の差ではなく、印象の差です。
逆に、海の向こうでDaigoがメンタリズムを披露しても、「あーマックス・メイビンのパクリが出たな」って言われるだけ。
つまりは、早いもん勝ちってことです。
たとえ世界的に有名になっている人がいたとしても、日本人でまだ誰もやってなかったら、それを堂々とすればいい。
結局のところ、一番乗りであることが大事です。
だから今更、テレビでアンビシャスカードを演じるマジシャンは誰もいないですよね。
もう前田さんのネタってことになっているからです。
じゃあ、次はどんなマジックが流行ると思いますか?
まだ日本人が誰もやってなくて、「このマジックといえば、あの人」と特定されるほど印象の強いものです。
ダン&デイブのような過激なフラリッシャー?
電柱の上で3日間くらい立ち続ける超人的なパフォーマー?
それは、考えてもわからない。
テレビ制作側の人間が決めることだから。
そこで、一つの素晴らしい質問をしたいと思います。
もしあなたがテレビに出るとしたら、何をどんな風に演じますか?
この問いの答えこそが、あなたの個性作りに大いに繋がると言えます。
トレビア~ンのフランス人。
口からトランプを出す人。
アンビシャスカードの人。
目指すべき人物像は、名前と演技を覚えてもらえる演出法。
それは決してテクニックを披露するものではなく、印象を残す演技です。
トレビア~ンなんて、ただの言葉ですからね(笑)。
ただ、この個性を考えるのは、想像以上に難しいと思います。
なぜなら、自分自身のことは、自分が一番解っているようで自分が一番解っていないから。
実際、僕の個性が“完全に”定まったのは、1年半くらい前なんです。
ずぅ~と前から、半年間くらいはある個性に定着するんですが、何かのきっかけで別の個性が浮き彫りになって、それまでの個性が個性ではなくなってしまう。
そうすると、次の半年間は、その新しい個性が自らの個性になる。
そんなことを繰り返していました。
俺は何年間もこっちに行ったりあっちに行ったり、ただのバカか
って感じだったんですが、ようやく一つの個性に落ち着きました。
でも、そういう僕の失敗があるから、今こんな内容の記事が書けるわけでありましてそれはそれでいいのかな、と。
だから、このブログを読んでいるあなたには、何年もかけてほしくないと思います。
自分のキャラと融合できる素晴らしい個性はないか?
単にマジックを学ぶのではなく、そういったことを考えながら練習すると、あなたの演技は、今後一層光り輝くことでしょう。
簡単カードマジック「ファン・スティール」の種明かし
今回の技法は、「ファン・スティール」という技法です。
僕がちょっと昔作った技法ですが、そこまで難しい技法ではないと思います。
片手ファンが出来る方は、最初の6分間は、飛ばしてください。
※その他基本的な技法に関しては、僕のDVDを参照してください。
マジックショップ「MAGIC SECRETS」の店長。
運営理念は、「“本当に使える”マジックしか販売しない。」
自らの商品をきっかけに初心者からプロマジシャンになった顧客が大勢いる。
小学生から高齢者まで、本気でマジックを学びたい方を徹底的にサポート中。
他では買えない価値のある商品を生み出すことに全力を注いでいる。
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