今からとても重要なことをお話しします。
「自分の好きなマジック」
と
「お客さんが好きなマジック」
が、違う場合があるということ。
例えば僕が、とあるマジックが好きでそれを数ヶ月間いろんな人に演じていたのですが、そこまでお客さんの反応がよろしくないことを実感した時。
(驚く人もいれば、驚かない人もいる、という意味)
驚いてくれた場合は全然問題ないのですが、驚いてもらえなかった場合、僕はいつも次のことをするようにしています。
その人の好きなマジックをさりげなく訊くということ。
これは、だぁれも言いませんが、これほど重要なことは他にありません。
もちろんお客さんが演者に合わせてくれるのが最も良い演技の形なのですが、それは、あくまで最高の形であり、最終の形です。
今サラっと言いましたが、ここで言う「お客さんが演者に合わせてくれる」というのはお客さんが

あなたの演じるマジックは、全部好き
と言ってくれる心の状態のことです。
それは言い換えればつまり、
マジシャンが客を選んでいる
という演技スタイルです。
俺がこのマジックを好きだから演じてるんだってスタイル
ですね。
そうではなく、
客がこのマジックを好きだから喜んでもらうために演じてあげるんだってスタイル
こういう演技をしないといけない時も、あったりします。
それが、
自分が好きでこのマジックを演じているんだけどお客さんの反応がイマイチだった時
です。
「自分の好きなマジック」と「お客さんが好きなマジック」は、時として一致しないことがある。
普通の人はそこで「アイツのマジックはあんまり凄くない」と思われて終わるのですが、それではせっかく見てくれたのに次に繋げることができないんですね。
だから、訊くんです。

好きなマジック、なんですか?
と。
もちろんこんなに唐突に訊くとプロ志向に欠けますから、さりげなく訊きましょう。
“訊く”というより、“探る”と表現するべきかもしれません。
「mind reading」のようなカード当てに驚かない人は、「P.P.」のような予言のマジックが好きかもしれない。


予言のマジックに驚かない人は、カード当てに絶叫するかもしれない。
カードマジックを演じた時よりも、コインマジックを演じた時のほうが明らかにウケが良い場合がある。
フォーク曲げのような超能力的なマジックが好きな人もいれば、そうじゃない人もいる。
はたまた、「マジックといえばイリュージョンだろ!」という人まで、本当に反応は様々です。
もちろんマジック自体を嫌いな人もいるでしょう。
これは、個々の感情なわけでありまして、最終的には探ってみないと分からない。
だから、もし何かマジックを演じて驚いてもらえなかった場合、その人はどんなマジックが好きなのかを訊くよう心がけましょう。

テレビでマジックとか見たことある?

あるよー。マリックさんとか。すごかった。

どんなマジックやってたの?
さりげなく訊くことが大事です。
そして、後日、その人が好きそうなマジックをチョイスし、演じてあげると、ウケ度がまるで違います。
それはそうです。
その人が好きなマジックを演じているわけですからね。
もしかしたらそのマジックは、自分にとってあまり気に入るものではないかもしれない。
でも、そういったことをすることによって、濃いファンが増えていき、結局は、「あなたのマジックならどんなマジックでも見たい」と言ってもらえるのです。
そこで初めて自分の好きなマジックを演じることができます。
一度でも濃いファンになってもらえれば、その人はずっとあなたのマジックを楽しく見続けてくれることでしょう。
- タネを見破る目的ではない
- 演技中の妨害なんてもちろんしない
- むしろタネが見えてても全く問題ない
プロ・アマ問わず、マジシャンが目指す最終の目的地は、上の3つです。
それを可能にするためにも、「好きなマジック、なんですか?」と探ることが大事と言えるでしょう。


マジックショップ「MAGIC SECRETS」の店長。
運営理念は、「“本当に使える”マジックしか販売しない。」
自らの商品をきっかけに初心者からプロマジシャンになった顧客が大勢いる。
小学生から高齢者まで、本気でマジックを学びたい方を徹底的にサポート中。
他では買えない価値のある商品を生み出すことに全力を注いでいる。




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