
タネ教えて!

口は堅いですか?

はい!

僕もなんです(笑)
こんな上手な「逃げ」がある。
一回期待させといて、一気に落とす。
がしかし、嫌な気分にはさせない面白いギャグである。
マジシャンになるための、ギャグのレパートリーは?

でも、「タネ教えて!」に対するギャグとして、上に書いたギャグたった1個しか知らなかったらどうだろう?
別のマジックで同じギャグをまた言った時に、

もうそーゆーのいいから(さっさと教えろ)
と言われ、冷たい目で見られるだろう。
つまり、友人を嫌な気分にさせてしまうということ。
そんな態度を取られると、こっちもどうすればいいのかわからない。
ギャグを言ったつもりが、なぜか空気が悪くなってしまった。
どうしよう・・・。

これは、ギャグを身につけた素人によく起こる。
問題は、同じ客に続けて同じギャグを言うことにある。
どんなに面白い漫才でも、何回も見てたら見飽きるでしょう?
それと、同じ。
同じギャグは、何回も通用しない。
結局のところ、プロはいつも別の客に同じマジックを演じるが、アマチュアはいつも同じ客に別のマジックを演じなければならない。
だから、頻繁にされる質問の答えは、何通りも用意しておく必要がある。
たとえば、5種類。
これらをローテーションで使っていくと良い。
でも、たいていの客は3~4回目くらいで諦めて(気にしなくなって)、マジックに集中し始める。
ギャグで笑ってるのに、マジックが面白いと錯覚する。

なにこいつのマジック、超おもしれぇ!
すると、どうだろう。
マジックを楽しむことが、目的になる。
あなたのマジックを純粋に楽しんでくれるファンになる。

マジシャンたるもの、このステップがなにより重要。
客を、「教育」すること。
きちんと教育さえすれば、ウザい友人たちはしつけられた忠実な客となる。
- タネを見破る目的ではない
- 演技中の妨害なんてもちろんしない
- むしろタネが見えてても全く問題ない

ただ、純粋にあなたのマジックを見ていたい。
そうすれば、もうギャグはいらない。
どんなにつまらないマジックをしても、友人たちは大喜び。
あなたがポケットからトランプを出すだけですぐさま人が集まるだろう。

が、おそらくあなたはそんなバカなことはしない。
ギャグを放棄するなんて選択肢は、あなたの中にはもうない。
ギャグの力に気づいたのだから、さらにギャグを取り入れることに全力を注ぐだろう。
レベルの低いマジシャンであればあるほど、「教育」を無視して考える。
ただなんとなくマジックを演じるだけ。

だから、友人たちがウザいままなのだ。
ウザい客に支配された空間でマジックを演じるなんて、苦痛でしかない。
考えるだけでゾッとする。
なぜあなたはまだそこにいるのか。
マジックは、客の最後の要求までがワンセット。
ここまで対応して初めて、友人が良い客になる。
ギャグの力は、やはり偉大だ。
客を笑わせ、楽しませるセリフ、フレーズを知りたい場合は、ぜひ「スマイル」をご購入ください。
ウザい友人を黙らせ、ワクワクしながらマジックを見てくれるようになります。



マジックショップ「MAGIC SECRETS」の店長。
運営理念は、「“本当に使える”マジックしか販売しない。」
自らの商品をきっかけに初心者からプロマジシャンになった顧客が大勢いる。
小学生から高齢者まで、本気でマジックを学びたい方を徹底的にサポート中。
他では買えない価値のある商品を生み出すことに全力を注いでいる。
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