海田です。
昨日の晩、カツ丼を食べた後で、前夜祭をしたのですが、ビールを飲みながら、ふと思ったことがあります。
そんなに長くならないと思うので、聞いてやってください。
ギミックを作るのは、様々な問題が起こって計画通りには進まないけど、それでも成長に繋がっているのは確かだということ。
「EA」と「D6」を作ってくれた職人さんは、本来、“ギミックではない革製品”を作っている方なので、ギミックには全くと言っていいほど無縁の人間でした。
というか、そもそもマジック自体に無知すぎる人間でした。
トランプマンと、マリックさんしか知らない。
そんな人でした。
だからまずは、マジックのタネを教えることから始まります。
「ほうら、このマジックのタネは、こうなってるんだ。」
「ここをこんな風にしたら、こんなマジックが出来るだろう?」
「じゃあこのマジックは、どうすれば可能になると思う?」
ざっと100種類くらいは教えたでしょうか。
マジックのDVDを70枚くらいあげたりなんかして、最短×最速でマジックに詳しくなってもらいました。
しかし、ただタネを知っていることと、実際に作ることは、全く違います。
いつも作っているようなカバンやジーパンを作ることとは、ワケが違うのです。
「作っているのは、ギミックだ。」
何度、この言葉を口にしたことか。
普段のベルトでは全く気にしないような部分を気にしながら作らなければならないんです。
「この怪しい部分を、どうにかしてほしいんだけど。」
「なになに? ここを改良するなんて、レザークラフトの技法的にはありえないだって?」
「それでも、構わない。」
「きちんと機能するなら、どんな異常な作り方でもいい。」
「見た目が怪しい製品は、絶対に嫌だ。」
そんな風に、僕の注文はいつも無茶ばかり。
ヒンバーの職人さんといい、今回の「EA」「D6」の職人さんといい、ギミック作りに関わった職人さんは、必ずこう言います。
「こんな面倒くさい作品は作ったことがない。」
「こんな縫い方、今までしたことない。」
「こんな薄い革にどうやって刻印するの?」
職人さんと僕は、ギミック製作を通して、マジックでいうところの技法、つまり、レザークラフトの新技法をいくつも作り上げました。
技法に忠実なオーソドックス派の職人さんには、「そんな縫い方、誰がするんだよ」と笑われ、きっと、批判されることでしょう。
でも、こうでもしないとこのデザインにはならないし、このデザインのほうが圧倒的にカッコいいし、何よりギミックがきちんと機能してる。
ならば、それでいいじゃないか。
残念ながら、見た目は普通の革製品なので、分解しないことには、その“異常な”作りを垣間見ることは出来ませんが、その“異常な”作り故に、すべてが成長の連続です。
成長しているのが、自分でわかる。
これは、素晴らしいことだと思います。
だから、作っててよかった。
R-bnを、生んでよかった。
いつもメルマガを読んでくださっているあなたに感謝したいと思います。
ありがとう。
今日、こんなにも素晴らしい作品を世に出すことが出来て、本当に嬉しいです。
■「Escape Artist」
「鮮やかなデック消失」という名の美学。
ルーティンの締めに、こんな強烈なアイテムを ―― 。
■「December 6」
破ったカードとベルトループの貫通現象
「My Favorites」との美しいコンビネーションが生む絶対的破壊力
またひとつ、歴史が塗り替えられましたね。
海田

マジックショップ「MAGIC SECRETS」の店長。
運営理念は、「“本当に使える”マジックしか販売しない。」
自らの商品をきっかけに初心者からプロマジシャンになった顧客が大勢いる。
小学生から高齢者まで、本気でマジックを学びたい方を徹底的にサポート中。
他では買えない価値のある商品を生み出すことに全力を注いでいる。



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