こんにちは、海田です。
僕は先月から新商品の映像制作に追われていて、ここ1ヶ月間くらいは撮影以外でマジックをしていない気がするくらい日常でマジックを演じていません。
が、それでも飲み会などで急にマジックをすることになっても、全くテンパらず、緊張もせず、スムーズに演じることが出来るのは、僕のある性格が関係しているのではないかという仮説が浮上しました。
よく、喋る。
「ヒンバー」や「OSP」、「EA」、「D6」等の職人さんとの対談音声やPV制作のNGシーンをご覧頂いた方なら光の速度で頷いていただけると思うのですが、僕はとにかく喋ります。
真面目なマジックの解説とは打って変わって、日常ではいつもバカやってます。
でも、そのおかげでマジックを演じるときに全く緊張しないんだと、実践から少し離れて感じました。
よく喋るとね、その場の空気が自分のものだと思えるんだよね。
だから、全く緊張しない。
たぶん、マジックを演じて緊張する人って、喋ること自体に緊張している方が多い気がするんです。
声が緊張しているとも言うべきか。
いや、「声がリラックスしていない」と言い変えたほうが伝わるかもしれない。
喋ること自体に緊張しているのに、同時に手を動かす作業で緊張しないわけがないだろう。
だからまずは、声を大にして笑おうか。
それが出来てから、今日のブログを読み進めていただきたい。
マジックで手が震える? 緊張は、考え方次第で克服できます。

久しぶりに、マジックを演じる時の「緊張」に関するアップデート情報を書こうと思います。
(緊張しない人にも読んでほしいです。)

僕って、マジックを演じるときは、もちろんマジックを演じていること自体を楽しんでいるんですが、同時に悩める人たちの視点に立って演じているんです。
なんで緊張が起こるんだろう?と。
だから、演技の途中で手順をド忘れしてしまうこともあるんですが(笑)、まぁ今日はそんなことは置いといて。
緊張する仮定を自分に当てはめながら演じていると、よく言われる「経験が足りない」とか「場数を踏め」とかの軽い言葉で解決するなんて、指導者失格だなぁと。
まぁ経験が足りないとか、場数を踏めってのもあるかもしれないけど。
でも、もっと重要なことがあると思うのです。
この前、読者さんからこんなメールが送られてきたんですが、そこにヒントが隠されていました。
私は人にマジックを見せる時、ひどく緊張するのですが、『人を驚かせるぞ』と言うよりは、『楽しませるぞ』という気持ちで演じたら、緊張感が全然違ったのです。
なぜか 『楽しませるぞ』というモチベーションで演じたほうがウケがよく、大成功!
このモチベーションのおかげで、安心してマジックができ、リラックスしながら人に見せる事ができました。
読者様からいただいたメールから引用
この意識って、すごくユニークな解決法だと思いませんか?
「驚かせるぞ」と意気込むから、プレッシャーに殺されそうになり、手が震える羽目に。
手が震えるのは、結局は「恐れ・不安」なので、プレッシャーに負けちゃっている自分がいるわけです。
じゃあ「楽しませるぞ」に変えたら?

(これを演じたら、絶対あいつ驚くぞ。フフフ)

(あーこのマジックを早く誰かに演じたい。ワクワク)
この領域のマインドに達すると、緊張・恐怖・プレッシャーなどは、ほとんどなくなります。
だって、早く演じたくてうずうずしている状態ですからね。
これぞまさしく、真のエンターテイナーの精神状態。
そうそう、上手いマジシャンってドヤ顔がすごいんですよ。
何かマジックを演じた後、拍手が始まる直前の、あの顔です。
( ̄ー+ ̄)ドヤァッ!

なんでそんな顔が出来るのか?
自信があるから?
違う。
自意識過剰だから?
違う。
マジックを演じている自分が、とてつもなく好きだから。
つまり、自分に酔っているわけです。
でも、
フッ、今日もバッチリ決まったぜ。
ほぉら、今から拍手が始まるんだ。
なーんて、バカなこと思ってないと思いますよ。
そういうマジシャンは皆こう思っているんです。

「あぁ、俺はこの瞬間のためにマジックをしてんだなぁ
自分の演技が、たくさんの人を楽しませてる。
それが嬉しいんです。
これが、ドヤ顔に隠れた心理ではないかと。
「驚かせるぞ」よりも、「楽しませるぞ」
「楽しませるぞ」よりも、「やっとこのマジックを演じる時がきたぜ」のワクワク感。
お客さんにどう思われるかなんて関係なし。
むしろ期待なんてされてないって考えたらどうだろう。
ただ、自分が演じたいからって理由で演じてみたら?
だって、それを上手く演じきったら、絶対にお客さんは驚いてくれるんでしょう?
ならば、それでいいじゃない。
でもその前に、ひとつだけ。
まずは、声の緊張を解き放とう。
声を大にして笑おう。
そして、その場にいることにリラックスしよう。
さぁ、ショーの始まりだ。



マジックショップ「MAGIC SECRETS」の店長。
運営理念は、「“本当に使える”マジックしか販売しない。」
自らの商品をきっかけに初心者からプロマジシャンになった顧客が大勢いる。
小学生から高齢者まで、本気でマジックを学びたい方を徹底的にサポート中。
他では買えない価値のある商品を生み出すことに全力を注いでいる。
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