こんにちは、海田です。
前回の種明かし講座では、目印についてお話しました。
お客さんにバレない目印として、キーカードを使う例のやり方です。
今回は、トランプに直に目印を付けるという大胆且つ図々しいやり方をご紹介しようと思います。
今日のトランプマジックは、もしかしたら抵抗がある人も中にはいるかもしれません。
実際、今回レクチャーするトランプマジックはどんなマジックを選ぼうか非常に悩みました。
でも、敢えてこのネタを選んだのには理由があります。
マジック上達のための幅広い知識の吸収
たまにマジシャンはこんな大胆なことをしてまで客の選んだトランプを当てることもあるのです。
という良い例だと思います。
今回のトランプマジックは、多少大勢の客の前でも十分通用するカード当てマジックなので、宴会でもテーブルを囲っている全員を相手に演じることも可能です。
そのため、使い道は広いかな、と。
僕自身、滅多に行わないカード当てですが、勉強にはなると思います。
まずは、自分が気に入ったマジックだけを覚えよう。
マジシャンの数だけカード当てのマジックは存在すると言っても過言ではありません。
僕自身、カード当てのマジックだけでも100個くらいは演じることができるし、カード当てのマジックだけを延々と披露し続けて徹夜だってできるくらい。
仮に、古今東西、今まで発表されているカード当てのマジックを調査するなら軽く1年くらいはかかってしまうことでしょう。
世の中には、それくらい膨大な数のカード当てのマジックが存在するのです。
とはいっても、もちろん全部覚える必要は全くありません。
そんなの僕だって無理です。頭がパンクします。
基本的には、自分が気に入ったマジックしか身につけない。
この精神が、最も重要です。
だから、あれもこれも習得する必要は全くなくて、
自分が気に入って、
あ、これ身につけたいな
と思ったマジックのみを習得するほうが良いと思います。
ただ、僕がこの種明かしシリーズで取り上げているトランプマジックくらいは最低限出来なければ、これからつまずいてしまう可能性もありますので、たとえそのマジックに惚れなくても、知識として知っておくくらいにはしておいてくださいね。
さて、それでは、本日のトランプマジックの種明かしです。
宴会で使えるカード当て「mark x」の種明かし
実はマジシャンが使っているトランプは、すべて紙製です。
そのため、今回のような手法が簡単に行えるわけです。
プラスチック製のトランプですと、型がついてしまう場合があり、さらには、元に戻らなくなってしまう場合もあります。
その点、紙製ですと、多少曲げてもすぐ元に戻るのです。
トランプマジックの幅が広がるという理由から、紙製を強くオススメしています。
最近は100円ショップにも紙製のトランプは売られていると思いますので、もし紙製のトランプを持っていないという場合は、購入してみてはいかがでしょうか?
さて、今回のマジックで行うトランプを湾曲されるこの大胆な手法を専門用語で、「クリンプ」と呼びます。
crimp・・・折り目
折り目といっても、直角に折ってしまうと、折り目が付いてしまい、さらには元に戻らなくなってしまい、もうそのトランプは使えなくなってしまいますから、軽く、折り目が付かない程度に湾曲させるのが理想的です。
今回のトランプマジックでは、客に見えない場所で密かにクリンプを付ける手法ですので、比較的簡単に行えると思います。
そして、比較的大勢の前でも通用するトランプマジックであることから、宴会・飲み会などの環境下で演じても、皆に楽しんでもらえるマジックとなっていますので、是非チャレンジしてみてください。
最初にお伝えしましたが、中にはクリンプを毛嫌いする方もいるかもしれません。
実際、僕は昔、「トランプを傷つけたくない」という理由から、クリンプなんて全く相手にしていませんでした。
しかし、今は違います。
クリンプの可能性に気づいてしまったからです。
最近、よくクリンプの研究を行なっています。
あ、こんなこともできるんだ。
このマジックって、クリンプで解決できるんじゃねーの?
研究すれば研究するほど奥が深い技法であることに気付かされます。
なので、クリンプを毛嫌いするべきではありません。
クリンプを使うと、こんな超能力的なトランプマジックだってできるようになります。
(レベル:初心者以上~中級者未満)
この動画は、僕がまた別の中級者向けメルマガの読者様に向けて撮影した動画になりますので、今はまだ出来るようになる必要はありません。
(古い動画ですみません)
しかし、いつか、レベルが上がっていった時に、挑戦してみてください。
きっとクリンプの面白さにハマっていただけると信じています。
というわけで、少し長くなってしまいましたが、本日のレクチャーは、クリンプについてでした。
簡単に行えるわりに、応用性も抜群だということを2つの動画で理解していただけたと思います。
次回の宴会のためにも、是非覚えておいてくださいね。
海田
マジックショップ「MAGIC SECRETS」の店長。
運営理念は、「“本当に使える”マジックしか販売しない。」
自らの商品をきっかけに初心者からプロマジシャンになった顧客が大勢いる。
小学生から高齢者まで、本気でマジックを学びたい方を徹底的にサポート中。
他では買えない価値のある商品を生み出すことに全力を注いでいる。
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