何度だって言おう。
どれだけ初心者向けの簡単なマジックでも、セリフが変われば、一流に化ける。
みんなそれを知らないから、基礎をないがしろにしたまま上を目指そうとする。
僕があんな基礎的なマジック演じてるのを見るの、久しぶりでしょ?
でもね、僕の演技ってなにひとつとして変わってないんですよ、むかしから。

マジック中級者の方で、この前の僕のマジックを見て

なんだ、初心者向けのショボいマジックか
と思った人。
あなたには、センスがない。
今日を最後に、もうマジックをやめたほうがいい。
僕が教えることは、なにもない。
どうせ、テクニックばかりを追い求めているんでしょう?

一方、
少しでも笑って、子どものように楽しんでくれた方。
あなたは、「観客の心」を忘れていない、素晴らしいマジシャンだ。
客が、あなたのマジックに無意識で期待しているもの

じつは僕、最近気づいたんだよね。
自分で演技するより、マジックを見ているほうが好きなことに。
むしろ演じるのめんどい。
いつからだろう。
マジックに関わりすぎて、ついにはこんな領域に達してしまった。
でも、マジックならどんなマジックでもいいってわけじゃなくて。
観客、つまり僕が、そのマジックの世界に入り込めるマジックでなければならない。
という条件付き。
ね、めんどくさいでしょ?
でも、じつは全ての観客が無意識でそう感じている。
それを理解できないマジシャンが多いから、新しいマジックを覚えた瞬間に

ねぇ、見て
と言い、自分からそのつまらないマジックを見せるんでしょう?

観客は、マジックが見たいと思ったら、

ねぇ、なにかやって
って自分から言ってくるものだよ。
それなのに、なぜ、見るのが苦痛なマジックをわざわざ見せてあげるのか。
これでは、どんどん客が減っていく。
終いには、

俺にマジックを見てもらいたかったら1,000円払え
などと言われてしまう。
「観客が無意識で楽しいマジックを見たがっている」ことを意識的に理解することができれば、戦いは終わる。
ヒーローになれる。
あなたは、今いるグループで、不動の地位を築くことができるんです。
僕の理想は、マジック嫌いな人を好きに変える、
そんなパフォーマンス力。
それではまたひとつ、タネは十中八九わかるけど、セリフが変わればこんなにおもしろいマジックになるという事例をご覧ください。
【面白いマジックとは?】マジックはタネだけじゃない
アンコールとスマイルを融合させた、自分にしかできないマジックで、圧倒的に観客を楽しませる。
- 貴族のように上品なわけではなく、
- 媚び過ぎてて下品なわけでもなく、
- 自分のスタイルに合った、ありのままの雰囲気で。
マジックをしているんだけど、マジックがメインじゃない。
かといって、ただの会話でもない。
その絶妙な中間を駆け抜けることによって、なんだか魂(たましい)を抜かれているような感覚へと落とし入れる。
観客に、そんな最高の精神状態を体験させてあげる。
それが僕の、いや、ヒーローのマジックです。
それを、あなたもどうですか?



マジックショップ「MAGIC SECRETS」の店長。
運営理念は、「“本当に使える”マジックしか販売しない。」
自らの商品をきっかけに初心者からプロマジシャンになった顧客が大勢いる。
小学生から高齢者まで、本気でマジックを学びたい方を徹底的にサポート中。
他では買えない価値のある商品を生み出すことに全力を注いでいる。
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